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Image by Haley Owens

​しにゃねこっ。の会

​品川区にはたくさんの猫たちが外で暮らしています。猫が屋外で暮らすことは大変過酷で、平均寿命は飼い猫のわずか3分の1といわれています。不幸なノラ猫を増やすのでなく、人が介在し、地域猫として生きていけるようにします。そして人も猫も共に生きていける共生社会を目指して地域猫活動を行っています。

品川区は特に猫が多い地域のため、糞尿や騒音などの猫トラブルが絶えません。それらの問題は、不妊対策をして猫の数が減っていけば自然となくなります。

不幸な猫の数を減らしたいのは、猫好きさんも、猫嫌いさんも、同じはず。皆で力を合わせて、地域猫活動に取り組みましょう。

名称:しにゃねこっ。の会

通称:品川地域ねこの会

英名:Shinagawa Cat Network

​設立年月日:2022年12月

「​増やさないのも、愛」(環境省)

猫が増えるのは不妊しないからです。不妊対策は、猫たちが地域社会で平和に暮らせるための必要不可欠な手段です。

猫は春秋平均5匹ずつ子猫を産みます。ですから、放っておけばあっという間に急増します。猫が急増すると、繁殖や少ないエサをめぐる戦いで騒音問題が発生します。エサが足りないとゴミ漁りをするかもしれません。糞尿のニオイや衛生の問題も起こります。こうなると猫を疎ましく思う人が増えます。

これらの問題をなくすには、猫の繁殖を止めるしかありません。猫は自分で避妊することができません。ですから人が手を差し伸べて、増え過ぎないようにバースコントロールする必要があります。

​いくら子猫を保護しても、繁殖を止めなければキリがありません。子猫を保護するときは、親猫も不妊対策をしましょう。

繁殖は「自然の摂理」、という人もいますが、都会では猫が自らエサを狩って暮らすことはできません。人からエサをもらって生きていることが大半です。このような都会の環境で、毎年複数回、妊娠出産子育てを繰り返すことは猫にとって苦しみを伴うことであり、からだに大きな負担がかかります。

 

猫に不妊対策をすることは、私たち人間が外の猫にしてあげられる優しさのあらわれでもあり、不幸な命を大量生産することを未然防止する唯一の手段なのです。

Image by Sam Paeez
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高齢化社会とエサやりさん

エサやりさんは「かわいそうだから」と善意で猫にエサをあげますが、10匹、30匹、100匹と猫が増えると、エサ代が追い付かなくなり、やがて悲鳴を上げることになります。こうなると一人では手に負えなくなります。

高齢化に伴い、寂しさをノラ猫にエサを与えることで解消しようとする高齢者も見受けられるようになりました。エサをあげることはできても、足腰が悪くなり、不妊できる体力がない方も珍しくありません。

​「不妊なんてかわいそう、動物病院に連れて行くのは面倒くさい、だけどエサはあげたい」そんな無責任なエサやりさんの言葉のうらには、ひとりではどうしようもない現実や孤独が背景にあることも少なくありません。

そこで地域社会で協力し、できる人ができる時に、できることを行います。

地域猫活動にはルールがある

地域で人と猫が共に生きられるようにするためには、地域社会のルールがあります。「猫さえよければ、人間はどうでもよい」「人間さえよければ、猫はどうでもよい」このような主張をして対立しても、猫問題は解決しません。

ですから人と猫、両方が地域社会で共生するために、地域猫活動のルールを守る必要があります。例えば、以下のようなルールがあります。

【地域猫活動のルール】

  • 猫をふやさないように不妊対策をする。

  • エサをあげる場合は、定時定点給餌をする。

  • エサをきれいに片付け、清掃しましょう。

  • ​猫トイレを設置しましょう。

Image by il vano
Image by Loan

​人と猫の幸せを願って

わたしたち一人一人ができることは小さいかもしれません。それでもたくさんの人の目で地域の猫たちを見守り、やさしい手が届けば、救われる命もあります。

品川区では約15年以上、まだ「保護猫」「地域猫」ということばが知られていなかったころから、猫たちのために頑張ってくださった方々がおり、たくさんの町や猫に平穏な暮らしが戻るようになりました。

​できるときにできる人が、できることを力を合わせてやりましょう。

それには正しい知識とスキルが必要です。目の前にある猫の命はたった一つ、失敗したからといって、替えはきかないのです。

皆さん、地域猫活動のお手伝いをしてみませんか?

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